2022/2/17~25に開催されたツクってアソぶハッカソンに参加してきましたので、その記録を書いておこうと思います。
開催概要
イベント名:ツクってアソぶハッカソン
https://tsukuaso.com/
日時:2022/2/17~19(開発・応募)、2022/2/25(ファイナリストプレゼン&表彰式)
場所:オンライン
募集テーマ:時からカイホウ(解放、開放)されるサービス
今回が2回目の開催で、20チーム50名ほどが参加していました。
運営さん曰く前回よりも大幅に参加者が増えたとのことなので、次回はもっと大きな規模になるかもしれませんね。

conpassから参加登録を行うとDiscordに招待され、連絡を受け取ったり他の参加者と交流したりできました。当日は基本的にZoomでの運用でした。
参加した経緯

ハッカソン興味ある人おる?
@pvcresinからの誘いで、@frog_aboonと共にチーム「意識中くらい」として参加しました。
もともと大学時代に同名のチームで参加していたため、リハビリがてら久しぶりに参加してみようというノリでしたw
作ったもの
今回実装したのは「かわりみミーティング」というものです。
これはビデオ通話中に自分の映像を録画し、ある時点からそれをループ再生することで、自分がこっそり離席しても気づかれないようにするツールです。
いろんな人が使えるように、よく使われている通話サービス「Zoom」のブラウザ版で動作するようにしました。
Chrome拡張として実装しており、作品はChrome ウェブストアにて公開しています。
また、ソースコードはGItHubにて公開しています。
当日の流れ
アイディア出し
開発テーマがオープニングで投票によって決まり、アイディア出しはその直後から行いました。
付箋ツールとしてmiroを利用しました。

初日はなかなかアイディアがまとまらずに持ち帰りとなったのですが、二日目に僕が寝坊したことをきっかけに「通話に代理出席させるシステムを作りたい」という話になり、そこから実装可能な形にしていきました。
実装
まず、通話サービスを自前で実装するよりも既存のもので使えた方が利便性が高く、うまくいけば実装コストも抑えられそうだったため、その方針で調査を始めました。
疑問だったことは、ビデオ通話をハックするにあたって映像の横取りと加工結果の差し替えをどのように行うかということです。
その候補としては以下の2つがあがりました。
- OBSのプラグインとして仮想カメラを実装する
- Chrome拡張としてgetUserMediaをハックする
これらを検討した結果、僕がブラウザのビデオ通話に使われるWebRTCの扱いに慣れていたため、今回は後者で実装することにしました。
その後、以下の様に役割分担をして作業を進めました。
- 僕:gUMや仮想デバイスを利用した映像差し替え機能の実装
- @pvcresin:Chrome拡張のUIとページの通信やUIデザイン周り
- @frog_aboonがZoomのDOMハック的なところ
コアのアイディアをシンプルにまとめたため、比較的スケジュールに余裕を持って実装を終えることができました。
地味に時間がかかったのはUI周りで、「ユーザがポップアップを閉じて再度開いた際にデータを保持する」という細かいけど気になるポイントにこだわってしまいましたw
しかし、ハッカソンで時間が限られているとはいえこういうところをしっかりやっておくとデモの成功率やプロダクトへの愛情が変わってくるので、個人的には結構大事にしています。
発表
ファイナリストに選ばれたため、発表をすることになりました。
発表スライドはGoogle スライドでガンガン作り、デモ動画も頑張って撮影しました。
発表時間が(たしか)2分ほど短かったため、プレゼン内容の取捨選択を念入りに行いました。
それに伴うデモ動画の編集は@frog_aboonがやってくれました。
僕らのチームでは@pvcresinが登壇しました。
投票~結果
Zoomの投票機能を使って参加者みんなで投票しました。全ての賞が投票による決定だったと記憶しています。
一次投票では同率一位で優勝候補に選ばれたものの、決選投票で惜しくも負け、2位として優秀賞をいただきました。
参加してみた所感
今回はリハビリの気持ちで参加していたのですが、そのまま走り抜けることができた上に賞まで頂くことができました。僕としては満足の結果になったと思います。
久しぶりにハッカソンイベントに参加してみて、参加者の層が厚いことに驚きました。
学生時代に参加していた頃はほとんど僕と同様の学生か社会人エンジニアしか見なかったのですが、今回はYouTubeチャンネルを運用している方や主婦と息子のチームといった属性の方々も参加しており、よい刺激を受けることができました。
今後もいろんな人が参加して盛り上がる界隈になったら嬉しいと思います。
また、主催者側の裏のテーマとして、「作ることを目的としたハッカソンをしたい」というのはとてもいいなと思いました。
企業や自治体が行う開発イベントはどうしてもビジネス化や地方創生といった将来性に関する観点が強くなります。もちろんそのような場でアイディアを交わすのも楽しいのですが、エンジニアとしては今回のようにネタに走ったり、技術面に特化したモノも思いついてしまうもので、それを形にして共有する場にはまた一味違ったワクワクを感じることができます。
次回も開催されるのであれば、ぜひ参加したいなと思いました。
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