はじめに
Android端末のデバッグを行う際に古いOSでの検証をしたくなったので、Pixel5のOSを12から下げてみました。
その手順を備忘録としてまとめておきます。
Android OSのダウングレード手順
Mac側の準備
まずはadbを使えるようにします。
Android Studioをインストールし、以下のコマンドを.bash_profileに書いてadbのパスを通しましょう。
export PATH=/Users/[ユーザ名]/Library/Android/sdk/platform-tools:$PATH
ターミナルからadb
を実行して長いメッセージが出力されればokです。

Pixel端末側の準備
- 開発者向けオプションを表示します
- [設定] > [デバイス情報] > [ビルド番号]
- ビルド番号は7回タップしてください
- USBデバッグを有効にします
- 開発者向けオプション内の「USBデバッグ」をonにします
- 確認ダイアログが出てくるのでOKを選択してください
- 開発者向けオプション内の「USBデバッグ」をonにします
- OEMロックを解除します
- 開発者向けオプション内の「OEM ロック解除」をonにします
ブートローダをアンロックする
Pixel端末とMacをUSBケーブルでつないで、ターミナルで操作します。
ブートローダを起動しましょう。
adb reboot bootloader
初めて起動する場合はUSBデバッグに関する確認ダイアログがでることがあります。
その場合はOKを押したあと再度上記コマンドを実行します。
ブートローダを解除します。
fastboot flashing unlock
ヤバそうな画面が出てきますw
音量ボタンで Unlock the bootloader
を選択します。
電源ボタンで確定してください。
さらに電源ボタンで端末を再起動します。
ファクトリーイメージの入手
FactoryImageはこちらからダウンロードしてください。

acknowledge
を押して一覧を表示
対象の端末のOSを探し、 11.0.0
から始まる最新のOSをダウンロードする

ダウンロードしたファイルは展開しておきましょう。
ファクトリーイメージのインストール
ブートローダーを起動する
電源をオフにして、電源ボタンと音量したボタンを長押しする
ターミナルでファクトリーイメージを展開したディレクトリへ移動する
flash-all.shを実行する
sh flash-all.sh
端末側はこんな画面になる

こんなメッセージが表示されたら完了

端末が自動的に再起動される
ダウングレードできていれば完了!

お片付け
端末の初期設定が終わったら、再び開発者オプションをオフにしてブートローダーをロックしておきましょう。
以下のコマンドを実行します。
adb reboot bootloader
fastboot flashing lock